医師・助産師の分娩監視が不十分で帝王切開の実施が遅れ脳性麻痺になったケース

2021年04月21日 | 解決事例

医療過誤

相談前

出産時に医師・助産師が分娩監視装置をきちんと見ていなかったことで帝王切開が遅れて脳性麻痺になった、とご家族から相談を受けました。

相談後

カルテ・分娩監視記録を産婦人科専門医とともに検討したところ、分娩監視記録ではおなかの中の赤ちゃんが苦しそうになっている状態であるのに、助産師が気付かず、医師を呼んだ時には、相当苦しい状態に陥っていて、帝王切開をするタイミングが遅れていると考えられました。話し合いによる解決には至れず、訴訟提起し、地方裁判所では、一部しか認められない判決であったため、控訴し、最終的に高等裁判所にて勝訴的和解に至ることができました。

富永 愛弁護士からのコメント

出産は赤ちゃんが生まれてくる幸せな瞬間のはずですが、実際には医療機関の医師や助産師がのんびりと様子を見ていたために赤ちゃんが苦しい状態になってしまい、脳性麻痺に至る事故は後を絶ちません。産科医療保障制度が運用されていますが、十分ではなく、このケースのように、訴訟になるケースも多いです。このケースでは、地方裁判所と高等裁判所の判断が異なることになり、産婦人科事故の訴訟の難しさを改めて感じました。最終的には、ご家族が納得できる形で解決できて本当に良かったと思います。