定期的に検診受診していたのに癌を見つけてもらえず、全身転移によって死亡したケース

2021年04月21日 | 解決事例

医療過誤

相談前

1年間に2回程度、外来受診をして経過観察をしていたにもかかわらず、がんの診断に必要な検査が行われず、数年後のがん発見時には相当な大きさになり、多臓器転移も判明しました。ご本人が余命わずかな大変な時期に、ご家族と相談に来られました。

相談後

カルテを検討し、数年来の画像検査の結果を見たところ、生検などの詳細な検査をするべき症状になっている時点が明確になりました。その時点での見落としと考え、話し合いによる解決を試みましたが、決裂し、訴訟提起となりました。訴訟中に患者様が亡くなり、ご遺族が訴訟を続けられましたが、最終的には勝訴的和解によって解決することができました。

富永 愛弁護士からのコメント

がんの見落としは、相談がとても多いです。検診を受けていたのに見つけてもらえなかった、と感じて来所されます。このケースでは、悪性度のそれほど高くないがんであったこと、数年来受診されていたことから、ある程度、がんの進行速度が予測可能となり、早期発見したうえで治療を行っていれば全身転移していなかったということを証明することができ、勝訴的和解に至ることができました。何とか、ご本人がお亡くなりになる前に解決したいと思っていましたが、医療訴訟は3年以上かかることもあり、このケースでもご存命中の解決は叶いませんでした。解決には至れましたが、ご本人に報告できなかったことが心残りでした。