赤ちゃんに貧血が生じて臓器障害となったケース

2021年04月21日 | 解決事例

医療過誤・医療ミス・問題解決事例

相談前

出産時の事故で臓器障害が生じることになり、将来透析が必要になるかもしれないといわれているが、病院側の対応に問題がなかったのか、検討してほしい、としてご両親が相談に来られました。

相談後

出産後の腎障害というまれな病態であったことから、その原因をカルテから精査したところ、出生後に行われる臍帯血の検査で重度貧血があったことやそれに気づいていなかったことが判明。貧血は、子宮と胎盤が一部剥離しているような状態で赤ちゃんに十分な血液が回らなくなって生じたと推測し、産婦人科専門医とともに、カルテを検討しました。病院側と交渉の末、一部責任を認める形で話し合いによる解決に至ることができました。

富永 愛弁護士からのコメント

腎臓は、体の血液の25%以上が流れる臓器です。重度貧血によって腎血流が低下したことで腎不全の状態に至ったと考えられたケースです。カルテでは出産時に実施したる臍帯血の検査をしたにもかかわらずその内容を確認していなかったことが判明しました。すぐに救急搬送していれば腎障害は軽く済んだはずです。検査結果を確認していなかった、という初歩的なミスでした。

代表弁護士・医師 富永 愛

この記事を書いた⼈(プロフィール)

弁護⼠法⼈ 富永愛法律事務所 代表弁護⼠
医師(外科) 富永 愛

医学部卒業後、民間病院で現役外科医として勤務しつつ医療専門に特化した富永愛法律事務所開設。現役医師・弁護士として、開設以来、医療過誤・医療ミスを専門に扱う事務所として、医療に関わる全ての法律問題を迅速に解決することを目指しています。病院・診療所・クリニック・介護施設・薬局・老健施設等、医療に関わる問題は、お気軽にご相談ください。