Home 9 解決事例 9 経腟分娩後、弛緩出血が生じ出血多量による妊婦死亡となったケース

経腟分娩後、弛緩出血が生じ出血多量による妊婦死亡となったケース

医療過誤・医療ミス・問題解決事例

相談前

出産後、弛緩出血(子宮の収縮が弱く子宮内から出血すること)を起こしてしまい出血多量で亡くなった悲惨なケースです。ご遺族が、産婦人科医院の診療に問題はなかったのか疑問を持たれて相談に来られました。

相談後

カルテ開示を行って出産時の経過を検討し、産婦人科専門医とともに調査したところ、弛緩出血が生じてから出血多量となるまで迅速な対応が行われていなかったこと、救急搬送のタイミングが遅かったことが判明しました。話し合いでの解決には至れず、訴訟提起し、裁判上の和解によって解決しました。

富永 愛弁護士からのコメント

出産時の事故は悲惨な結末になってしまうことがあります。このケースもお母様が亡くなってしまうという悲しい結果を、ご家族とともに受け入れながらともに戦いました。裁判所では、弛緩出血を完全に予防できないことや、救命処置を一応は行っていたことなども鑑みて、それでも対応が迅速に行われていれば亡くなることはなかったのではないか、として裁判上の和解に至りました。

解決事例

タグから記事を検索

医師・弁護士 富永 愛(大阪弁護士会所属)

この記事を書いた⼈(プロフィール)

富永愛法律事務所
医師・弁護士 富永 愛(大阪弁護士会所属)

弁護士事務所に勤務後、国立大学医学部を卒業。
外科医としての経験を活かし、医事紛争で弱い立場にある患者様やご遺族のために、医療専門の法律事務所を設立。
医療と法律の架け橋になれればと思っています。
産科医療ラボ