医療過誤・医療ミス・問題解決事例
相談前
出産後、子癇出血(子宮の収縮が弱く子宮内から出血すること)を起こしてしまい出血多量で亡くなった悲惨なケースです。ご遺族が、産婦人科医院の診療に問題はなかったのか疑問を持たれて相談に来られました。
相談後
カルテ開示を行って出産時の経過を検討し、産婦人科専門医とともに調査したところ、子癇出血が生じてから出血多量となるまで迅速な対応が行われていなかったこと、救急搬送のタイミングが遅かったことが判明しました。話し合いでの解決には至れず、訴訟提起し、裁判上の和解によって解決しました。
富永 愛弁護士からのコメント
出産時の事故は悲惨な結末になってしまうことがあります。このケースもお母様が亡くなってしまうという悲しい結果を、ご家族とともに受け入れながらともに戦いました。裁判所では、子癇出血を完全に予防できないことや、救命処置を一応は行っていたことなども鑑みて、それでも対応が迅速に行われていれば亡くなることはなかったのではないか、として裁判上の和解に至りました。