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Q.争点整理手続とは?

A.原告・被告が、互いに準備書面という書類を提出し、相手方の主張に対して認否・反論と主張を相互に繰り返して、争点を絞ってゆきます。
 医療訴訟では、主張を記載した「準備書面」以外に、「診療経過一覧表」という一覧表も作成しなければなりません。これは、診療の経過がわからなければ争点がわからないため、裁判所に対して流れをわかりやすくする目的で作成されます。また、適宜、必要な医学文献や私的鑑定意見書などの「書証」(書面の証拠)も提出します。
 このような書面などが提出されていく過程で、ほぼ争点が絞られてくる時期になると、裁判所が、「争点整理案」を作成し、争点の整理を行います。

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医師・弁護士 富永 愛(大阪弁護士会所属)

この記事を書いた⼈(プロフィール)

富永愛法律事務所
医師・弁護士 富永 愛(大阪弁護士会所属)

弁護士事務所に勤務後、国立大学医学部を卒業。
外科医としての経験を活かし、医事紛争で弱い立場にある患者様やご遺族のために、医療専門の法律事務所を設立。
医療と法律の架け橋になれればと思っています。
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