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日本の脳外科医療の闇【後編】「京都第一赤十字病院 脳神経外科学会が研修施設認定を停止」報道を見て思う

2024年4月5日、NHKが報じた京都第一赤十字病院の研修施設としての認定停止のニュース。 最近では2022年に赤穂市民病院が日本脳神経外科学会から同じく専門医研修施設としての認定を停止される処分を受けています。 京都市にある京都第一赤十字病院の脳神経外科では、4年前、脳腫瘍の手術を受けた70代の女性が腫瘍ではない脳の組織を誤って摘出されるミス以外にも、不必要で禁忌であった腰椎穿刺が実施され20代の女性が死亡する事故など、10件以上の医療ミスを疑われる死亡事例があったと報道されています。 学会の理事長が交代したタイミングでの措置...

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日本の脳外科医療の闇【前編】京都第一赤十字病院の行政指導内容を開示請求してみました

京都第一赤十字病院(以下、京都第一日赤)は、度重なる医療事故や、京都市から行政指導を受けたことなどをめぐり、日本脳神経外科学会から専門医になるための研修施設としての認定を2024年3月31日付けで停止されていたことがわかりました。 学会によると認定の停止は異例の措置だといい、病院の管理体制の改善が強く求められています。当事務所でも、京都第一赤十字病院の脳神経外科が関わる診療行為で医療ミスがあったという相談があり、2024年1月に行われた京都市の行政指導や改善要請を注視していたところでした。...

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ピルを処方しただけなのになぜ2億円の判決に?薬の処方ミスで賠償命令 北海道・八雲町の病院

北海道八雲町が運営する八雲総合病院が薬の処方を誤ったため血栓症を発症し重度の障害を負ったとして、北海道南部の女性(59)と夫が町に約2億8千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、函館地裁は8日、町に約1億9400万円の支払いを命じた。町側は処方と発症の因果関係を争っていた。判決理由で五十嵐浩介裁判長は、約6年8カ月間で計34回の処方のうち、最後の処方が発症につながったと判断。また加齢で血栓症のリスクが上昇したのに、検査や経過観察を怠る注意義務違反があったと認定した。判決によると、病院は過多月経などを訴えて受診した女性に対し2007年3月...

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救急搬送されたのに10代で死ぬなんて!神奈川県立こども医療センターで手術後に10代男性死亡

医療過誤か、10代男性死亡 神奈川、事故調査委設置へ  2024年5月2日 (木)配信共同通信社  神奈川県立こども医療センター(横浜市)は1日、2月に緊急入院し、手術後に死亡した10代男性患者について、医療過誤の可能性があると明らかにした。予期しない事態だったとして、事故調査委員会を設置し、適切な治療が行われたかどうか調査するとしている。...

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東海中央病院、ひとりの医師の手術で3人が出血性ショックで死亡した事故、院内事故調査が終わった⁉️

「岐阜県各務原市の東海中央病院によると2016年から2022年までの6年間で、同じ男性外科医が執刀したがん患者の手術中に、3人が死亡していた医療事故。いずれも患者の肝臓を切除する手術で、死因は出血性ショックでした。男性外科医は去年6月に自主退職しています。3例とも遺族に説明を終えていて、医療事故調査・支援センターに報告した。松井春雄病院長は文書で、「亡くなられた患者さまのご冥福を祈り、ご遺族に深くお詫びする。再発防止に職員一丸となって取り組む」などとコメント」との続報が報道されている。(Yahoo!ニュース)...

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TAVI(大動脈弁植え込み術)で人工弁を逆に挿入?!ありえない!

香川県立中央病院は12日、大動脈弁狭窄(きょうさく)症の患者に行った手術で人工弁を逆向きに取り付けるミスがあり、その後患者が死亡したとして、遺族に慰謝料など2600万円の損害賠償を支払うと明らかにした。県は開会中の県議会に議案を提出した。病院によると、手術は2022年5月に実施。狭くなった大動脈弁の代わりに人工弁を取り付けたところ、血圧が急激に低下した。放射線技師が準備段階で人工弁を専用の機器に誤って逆向きに装着し、医師も最終的な確認を怠っていた。病院側は手術でのミスと死亡に因果関係があると判断した。同年11月に遺族から和解を受け入れ...

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不整脈のアラームに気付くのが遅れ、生後7カ月の男児が死亡

大阪医科薬科大学病院(大阪府高槻市)で2023年9月、入院していた生後2カ月の男児が不整脈を発症した際、それを知らせるアラームに気付くのが遅れ、その後、男児の脳に障害が残ったことが捜査関係者らへの取材でわかった。男児は約5カ月後の今年2月に死亡。大阪府警は当時の状況について業務上過失致死容疑も視野に調べている。捜査関係者や遺族によると、亡くなったのは大阪府枚方市の益田悠生(はるき)ちゃん。生まれつき心臓の難病があり、手術のために昨年9月に同病院の新生児集中治療室(NICU)に入院した。手術が予定されていた同18日の未明、不整脈を発症し...

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くも膜下出血の見落とし、裁判は勝てるのか?

富永愛法律事務所の弁護士 富永です。 くも膜下出血は死んでも仕方がない病気だと思っていませんか? くも膜下出血で亡くなったら裁判では勝てないと思っていませんか? このコラムでは、実際の裁判例とともに「くも膜下出血の見落とし」は裁判で勝てるのか解説します。 くも膜下出血見落としの裁判例 実際には、「頭が痛い」「吐き気がする」などと救急病院に行ったのに、「大丈夫、入院しなくてもいいよ」と家に帰されて、その後にくも膜下出血で亡くなってしまい病院を訴えたケースで、ご遺族側が勝訴している裁判例がいくつかあります。 ケース1...

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C型肝炎は治る病気になったのに、見落とされているC型肝炎陽性者と肝臓がんのハイリスク患者

C型肝炎は慢性肝炎のうち約70%を占めるといわれ、感染の自覚のない人、通院していない人を含めると国内に100万人以上の感染者がいると考えられています。 肝臓は「沈黙の臓器」ともいわれ、肝炎になっても自覚症状を感じにくく、感染に気づかない、または気づいていても治療を受けていない人が多くいるのが現状です。 C型肝炎は放置すると、高い確率で肝硬変、肝臓がんに進行することでも知られています。...

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医療裁判を一緒に戦ったご遺族から感想をいただきました

亡くなったのはわずか6歳の女の子でした この事件では、AVM(脳動静脈奇形)に起因する脳出血により市立病院に入院したお子さんが、入院中の再出血に対して病院の治療が適切ではなかったことで心停止から低酸素状態に至り、その後全脳壊死によりわずか6歳で亡くなりました。ご両親は「お子さんが生きた証を残したい」と裁判をする決心をされました。...

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