Home 9 Q&A 9 法律相談1回で、過失の有無、訴訟に勝てるかどうかは分かりますか?

Q.法律相談1回で、過失の有無、訴訟に勝てるかどうかは分かりますか?

A.初回の相談1回でわかることもありますが、ほとんどのケースはわかりません。

 ケースによっては、相談に来ていただくまでに、医療事故調査票に経緯が詳しく記載され、時系列の流れも明解になっていれば、ご相談者から詳しいお話を伺った段階で、過失の有無や、訴訟に勝てるかどうか等をある程度予測することはできます。ただし、ほとんどのケースでは、診療録や、画像等を十分に検討する必要があります。患者さんや家族の方が実際に見て、感じた事実とは異なる事実が、調査の結果明らかになることも少なくありません。患者さん側に渡された資料だけでは、判断できないことが多いです。情報量が少ないとどんなことが起こったのかを予想することすら難しい場合があります。さらに詳しい調査が必要かどうかは、初回の相談時にわかります。
 また、医療機関側があらかじめ過失を認めて謝罪しているような場合には、対応策や損害賠償額等についての具体的なアドバイスをすることが可能ですが、患者さんや家族が謝罪だと思っている言葉も、医療機関側では「過失を認めるつもりでいったのではない」といわれることも多いです。そのあたりも、ご相談していただければある程度の予測ができます。

 医療事故調査カードの記載内容やお手持ちの資料から、過失が否定されるときや立証が困難なときは、法律相談の段階で過失調査をお勧めしない場合もあります。

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医師・弁護士 富永 愛(大阪弁護士会所属)

この記事を書いた⼈(プロフィール)

富永愛法律事務所
医師・弁護士 富永 愛(大阪弁護士会所属)

弁護士事務所に勤務後、国立大学医学部を卒業。
外科医としての経験を活かし、医事紛争で弱い立場にある患者様やご遺族のために、医療専門の法律事務所を設立。
医療と法律の架け橋になれればと思っています。
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