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くも膜下出血の見落とし、裁判は勝てるのか?

富永愛法律事務所の弁護士 富永です。 くも膜下出血は死んでも仕方がない病気だと思っていませんか? くも膜下出血で亡くなったら裁判では勝てないと思っていませんか? このコラムでは、実際の裁判例とともに「くも膜下出血の見落とし」は裁判で勝てるのか解説します。 くも膜下出血見落としの裁判例 実際には、「頭が痛い」「吐き気がする」などと救急病院に行ったのに、「大丈夫、入院しなくてもいいよ」と家に帰されて、その後にくも膜下出血で亡くなってしまい病院を訴えたケースで、ご遺族側が勝訴している裁判例がいくつかあります。 ケース1...

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C型肝炎は治る病気になったのに、見落とされているC型肝炎陽性者と肝臓がんのハイリスク患者

C型肝炎は慢性肝炎のうち約70%を占めるといわれ、感染の自覚のない人、通院していない人を含めると国内に100万人以上の感染者がいると考えられています。 肝臓は「沈黙の臓器」ともいわれ、肝炎になっても自覚症状を感じにくく、感染に気づかない、または気づいていても治療を受けていない人が多くいるのが現状です。 C型肝炎は放置すると、高い確率で肝硬変、肝臓がんに進行することでも知られています。...

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医療裁判を一緒に戦ったご遺族から感想をいただきました

亡くなったのはわずか6歳の女の子でした この事件では、AVM(脳動静脈奇形)に起因する脳出血により市立病院に入院したお子さんが、入院中の再出血に対して病院の治療が適切ではなかったことで心停止から低酸素状態に至り、その後全脳壊死によりわずか6歳で亡くなりました。ご両親は「お子さんが生きた証を残したい」と裁判をする決心をされました。...

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全身麻酔“抜歯”17歳が死亡…食道挿管の報道を読んで感じたこと

全身麻酔“抜歯”17歳が死亡…酸素チューブ誤って食道に 遺族「まさか命落とすとは」2023.12.18(テレビ朝日:テレ朝news報道を読んで) テレビ朝日のテレ朝ニュース報道で、17歳の生徒が、親知らずを抜くための治療中に低酸素状態に陥り、1カ月後に死亡していたと報道されており、「まだこんなことが起こっているのか」とショックを受けました。 歯科治療の際の麻酔事故は、これまでも何度も起きており気管挿管した際に誤って食道に挿管してしまい、脳に酸素が行かないまま低酸素脳症や死亡に至るケースは後を絶ちません。 明らかな医療ミス...

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医療訴訟は勝てない?患者側の医療専門弁護士が、なぜ医療訴訟が勝てないといわれるのか解説します

“医療訴訟は勝てない“ そんなイメージを持たれている方は多いのではないでしょうか。 医療訴訟が勝てないと思われている理由と、解決の方法として実は多く選択されている「裁判上の和解」について解説します。 医療訴訟には知識と経験を持つ弁護士が必要です。弁護士を選ぶポイントもお伝えしていますので、ぜひ参考にしてください。 医療訴訟は年間どのくらい提起されている?...

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裁判官、また騙されてますよ!医療裁判で起こった鑑定人による作り話

医療ミスの裁判では、裁判官が専門家や鑑定人の意見に翻弄され、騙されてしまうことはこれまでもコラムで書いてきました。出来るだけ裁判官に解るように丁寧に解説してきたつもりでしたが、今日もまた、鑑定人の意見に騙されてしまっている裁判官がいて、落ち込みました。この裁判官は、頭もよく長い書面も嫌がらずに読んでくれていて、鋭く問題点を指摘してくれていると感じていただけに、あぁこの方もまた同じか、とガックリした気持ちで裁判所から帰ってきました。 今回の鑑定人が書いたのは心電図についての鑑定書でした。 心停止には4つの種類がある...

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裁判で公平公正な判断をするために、技術の導入を!

専門家でなくても下手な手術は見ればわかる 「医療ミスに違いありません。」「手術ビデオを見てください!」そう言って当事務所に来られる患者さんやご遺族がたくさんおられます。ビデオを見れば「雑な手術だなぁ」「下手な手術だなぁ」ということがすぐわかります。例えば、皆さんが、交通事故のテレビ番組を見ていれば、車のドライブ・レコーダー画像から、「荒い運転だなぁ」「無茶なブレーキ、アクセルの使い方だなぁ」と直感的にわかるのと同じです。...

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脳性麻痺のお子さんに必要な装具 信頼できる義肢装具士に任せよう

脳性麻痺のお子さんにとって必要なケアの一つである、装具療法。麻痺の症状に合わせて、使用される装具は様々です。 痙直型脳性麻痺の基本装具ともいわれる短下肢装具や、機能訓練で用いられる長下肢装具、骨盤体付き長下肢装具、膝装具、股装具などがあります。 最近ではその技術、使用される素材ともに進化していますが、自分に合った装具を身に着けるために必要不可欠な存在が「義肢装具士」です。 脳性まひとは?【産科医療LABO】 義肢装具士は免許が必要です            義肢装具士という国家資格をご存知ですか?...

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鑑定人は公平・公正な第三者だと思いますか?

医療ミスの裁判では、専門性が高いため裁判官には判断できない事柄について、鑑定人が選ばれて、鑑定人の書いた「鑑定書」をもとに、裁判官が判決を書くことがあります。私自身は、これまでの経験から、鑑定人が公平・公正である正しい人である確率は、残念ながら極めて低い、と感じざるを得ません。 なぜなのか、皆さんにわかっていただくために、実際の例を紹介したいと思います。 『頭部外傷にはまずCTを』という啓蒙活動をしている先生なのに…...

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「赤ちゃんはどうせ脳性麻痺になっていただろう」という裁判官

赤ちゃんは仮死状態で生まれました                 平成23年に中国地方の、とある病院で、助産師や産婦人科医の対応が遅く赤ちゃんが脳性麻痺になってしまったという事故がありました。 産婦人科医師は、赤ちゃんが苦しくなっている胎児心拍陣痛図(CTGモニター)の波形がかなり前か出現していたにもかかわらず、産科診療ガイドラインに記載のある対応を行わず、赤ちゃんは真っ青でだらんとした重症新生児仮死の状態で生まれました。その結果、脳に障害が残り、脳性麻痺と診断されました。...

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