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東海中央病院、ひとりの医師の手術で3人が出血性ショックで死亡した事故、院内事故調査が終わった⁉️

「岐阜県各務原市の東海中央病院によると2016年から2022年までの6年間で、同じ男性外科医が執刀したがん患者の手術中に、3人が死亡していた医療事故。いずれも患者の肝臓を切除する手術で、死因は出血性ショックでした。男性外科医は去年6月に自主退職しています。3例とも遺族に説明を終えていて、医療事故調査・支援センターに報告した。松井春雄病院長は文書で、「亡くなられた患者さまのご冥福を祈り、ご遺族に深くお詫びする。再発防止に職員一丸となって取り組む」などとコメント」との続報が報道されている。(Yahoo!ニュース)...

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TAVI(大動脈弁植え込み術)で人工弁を逆に挿入?!ありえない!

香川県立中央病院は12日、大動脈弁狭窄(きょうさく)症の患者に行った手術で人工弁を逆向きに取り付けるミスがあり、その後患者が死亡したとして、遺族に慰謝料など2600万円の損害賠償を支払うと明らかにした。県は開会中の県議会に議案を提出した。病院によると、手術は2022年5月に実施。狭くなった大動脈弁の代わりに人工弁を取り付けたところ、血圧が急激に低下した。放射線技師が準備段階で人工弁を専用の機器に誤って逆向きに装着し、医師も最終的な確認を怠っていた。病院側は手術でのミスと死亡に因果関係があると判断した。同年11月に遺族から和解を受け入れ...

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不整脈のアラームに気付くのが遅れ、生後7カ月の男児が死亡

大阪医科薬科大学病院(大阪府高槻市)で2023年9月、入院していた生後2カ月の男児が不整脈を発症した際、それを知らせるアラームに気付くのが遅れ、その後、男児の脳に障害が残ったことが捜査関係者らへの取材でわかった。男児は約5カ月後の今年2月に死亡。大阪府警は当時の状況について業務上過失致死容疑も視野に調べている。捜査関係者や遺族によると、亡くなったのは大阪府枚方市の益田悠生(はるき)ちゃん。生まれつき心臓の難病があり、手術のために昨年9月に同病院の新生児集中治療室(NICU)に入院した。手術が予定されていた同18日の未明、不整脈を発症し...

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くも膜下出血の見落とし、裁判は勝てるのか?

富永愛法律事務所の弁護士 富永です。 くも膜下出血は死んでも仕方がない病気だと思っていませんか? くも膜下出血で亡くなったら裁判では勝てないと思っていませんか? このコラムでは、実際の裁判例とともに「くも膜下出血の見落とし」は裁判で勝てるのか解説します。 くも膜下出血見落としの裁判例 実際には、「頭が痛い」「吐き気がする」などと救急病院に行ったのに、「大丈夫、入院しなくてもいいよ」と家に帰されて、その後にくも膜下出血で亡くなってしまい病院を訴えたケースで、ご遺族側が勝訴している裁判例がいくつかあります。 ケース1...

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C型肝炎は治る病気になったのに、見落とされているC型肝炎陽性者と肝臓がんのハイリスク患者

C型肝炎は慢性肝炎のうち約70%を占めるといわれ、感染の自覚のない人、通院していない人を含めると国内に100万人以上の感染者がいると考えられています。 肝臓は「沈黙の臓器」ともいわれ、肝炎になっても自覚症状を感じにくく、感染に気づかない、または気づいていても治療を受けていない人が多くいるのが現状です。 C型肝炎は放置すると、高い確率で肝硬変、肝臓がんに進行することでも知られています。...

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医療裁判を一緒に戦ったご遺族から感想をいただきました

亡くなったのはわずか6歳の女の子でした この事件では、AVM(脳動静脈奇形)に起因する脳出血により市立病院に入院したお子さんが、入院中の再出血に対して病院の治療が適切ではなかったことで心停止から低酸素状態に至り、その後全脳壊死によりわずか6歳で亡くなりました。ご両親は「お子さんが生きた証を残したい」と裁判をする決心をされました。...

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全身麻酔“抜歯”17歳が死亡…食道挿管の報道を読んで感じたこと

全身麻酔“抜歯”17歳が死亡…酸素チューブ誤って食道に 遺族「まさか命落とすとは」2023.12.18(テレビ朝日:テレ朝news報道を読んで) テレビ朝日のテレ朝ニュース報道で、17歳の生徒が、親知らずを抜くための治療中に低酸素状態に陥り、1カ月後に死亡していたと報道されており、「まだこんなことが起こっているのか」とショックを受けました。 歯科治療の際の麻酔事故は、これまでも何度も起きており気管挿管した際に誤って食道に挿管してしまい、脳に酸素が行かないまま低酸素脳症や死亡に至るケースは後を絶ちません。 明らかな医療ミス...

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医療訴訟は勝てない?患者側の医療専門弁護士が、なぜ医療訴訟が勝てないといわれるのか解説します

“医療訴訟は勝てない“ そんなイメージを持たれている方は多いのではないでしょうか。 医療訴訟が勝てないと思われている理由と、解決の方法として実は多く選択されている「裁判上の和解」について解説します。 医療訴訟には知識と経験を持つ弁護士が必要です。弁護士を選ぶポイントもお伝えしていますので、ぜひ参考にしてください。 医療訴訟は年間どのくらい提起されている?...

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裁判官、また騙されてますよ!医療裁判で起こった鑑定人による作り話

医療ミスの裁判では、裁判官が専門家や鑑定人の意見に翻弄され、騙されてしまうことはこれまでもコラムで書いてきました。出来るだけ裁判官に解るように丁寧に解説してきたつもりでしたが、今日もまた、鑑定人の意見に騙されてしまっている裁判官がいて、落ち込みました。この裁判官は、頭もよく長い書面も嫌がらずに読んでくれていて、鋭く問題点を指摘してくれていると感じていただけに、あぁこの方もまた同じか、とガックリした気持ちで裁判所から帰ってきました。 今回の鑑定人が書いたのは心電図についての鑑定書でした。 心停止には4つの種類がある...

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裁判で公平公正な判断をするために、技術の導入を!

専門家でなくても下手な手術は見ればわかる 「医療ミスに違いありません。」「手術ビデオを見てください!」そう言って当事務所に来られる患者さんやご遺族がたくさんおられます。ビデオを見れば「雑な手術だなぁ」「下手な手術だなぁ」ということがすぐわかります。例えば、皆さんが、交通事故のテレビ番組を見ていれば、車のドライブ・レコーダー画像から、「荒い運転だなぁ」「無茶なブレーキ、アクセルの使い方だなぁ」と直感的にわかるのと同じです。...

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