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がんの見落としか?

がんの見落としに関する相談は非常に多いです。医療が進んだ今でもがんは死に直結する病気ですので、なぜ早く見つけてくれなかったのか?と問題になるのは当然です。 法律的には、がんの診断と治療に関して、初期段階なのか、進行段階なのか、再発なのか等によって問題点が変わってきます。   がんの初期の問題点は?...

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麻酔中の事故に本人の責任は無い

麻酔中の事故はなくなりません。麻酔は、生きている人を死ぬ寸前の意識がない、痛みも感じない状態まで落として、手術が終われば再度生き返らせる作業です。そのため、麻酔中の事故は、死につながることが多いです。本人は、手術台の上に寝かされて眠くなるとその後は何をされても分かりません。本人の肩を叩いて呼び掛けます。「●●さん!」と呼びかけても反応がなくなれば、直ちに本人にかけられていた大きなバスタオルははがされ、下着を取られて、尿道カテーテルを入れられます。同時に、たっぷり酸素を吸わされて、のどの奥に管を入れられます。これらの流れが、麻酔導入です...

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無痛分娩で母が死亡するのはなぜか?!

分娩は痛いもの、と思っている世代からすると、無痛分娩の広がりは驚きです。「痛い思いをしてあなたを生んだ」と子供に言わなくなっているのかもしれません。出産に伴って、陣痛の辛い思いや、分娩時の局所の痛みを軽減する目的で開発されてきたのが無痛分娩です。 欧米では日本以上に当たり前のものになっているので、今後さらに広がる予感がしますが、一方、無痛分娩で幸せなはずの分娩中に妊婦や子供が亡くなる事故が出てきています。...

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あやまる病院と、あやまらない病院

手術の前に説明を受けていたことと異なる結果になったときに、患者本人や家族は医療機関に不信感を抱きます。言っていたことと違う、何かあったに違いない、と。その際、心ある病院では、患者さんや家族に対してどのような経過で予想外の経過になったのかを説明します。 そこで良くあるのが「このような結果になってしまって申し訳ないと思っています。」という謝罪の言葉です。多くの患者さんや家族は、病院側がミスを認めて謝ったのだ、と理解します。...

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入院中に目が見えなくなってきた

重症な病気や手術等でカテーテルという管を身体に入れることがよくあります。中心静脈カテーテルといわれるもので、大きな血管の近くまで管の先端を入れるので、通常の点滴では使えないような濃い点滴を使うこともできるものです。このカテーテル、医療現場にとっては不可欠なものになっていますが、人工物を体内に入れるため、カテーテル感染といわれる感染源になってしまうこともあります。カテーテルの管に病原菌が住み着くと、高熱が出る全身感染症になることがあります。感染源になるのは、細菌やウイルス、真菌等様々です。その中で特に、カテーテルを入れていない通常状態で...

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良性なのに手術をされたら

 がんの診断は年々早く正確にできるようになってきました。胃カメラ、大腸ファイバー、CT、エコーなど色々な検査で早期にがんを切除し、完治している患者さんはたくさんいます。一方で、画像診断がどんなに進んでも、まだ手術前には診断が難しい臓器もあります。例えば肺がんは、CTで影が映ってもがんと断定できないため、生検目的を兼ねて切除手術を行う必要があるケースもあります。肝臓がん、胆管癌、膵臓癌等も術前の生検が難しい臓器であるために術前診断が困難で、がんであることを前提に手術をすることがあります。...

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出産時のトラブルがあったら

 出産時のトラブルは、本来幸せな瞬間に予期せぬ結果が生じるため、悲惨です。早く帝王切開手術してくれていれば助かったのに、というトラブルは今も多いです。出産時のトラブルは、医療機関にとっても患者さんや家族にとっても望ましいことではないため、産科医療補償制度ができて8年経ちました。...

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手術後に予想外のことが起こって死亡した50代男性のケース

「手術が終われば2週間くらいで帰れますよ!」と主治医からいわれたのに、手術後に大出血を起こして1ヶ月後に大学生の子供たちをのこして死亡した父。早期の大腸がんを切除して1ヶ月後には仕事に復帰するはずの大黒柱を襲った悲劇でした。2週間で帰れるといわれたのになぜ?何が起こったのか?家族は弁護士に相談に行きますが、病院に責任を問うのは難しいといわれます。諦めきれず、その後、知り合いを伝って当事務所に辿り着きました。...

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がんの再発は見つけなければいけないのか?

    結論からいうと、がんの再発は、早く見つけてもあまり意味がないことがある。近年、がんに関わる法律相談は年々増加傾向にある。なかでも、がんの見落とし相談は、分かりやすい問題であるため増えている。がんは早期発見・早期治療が重要だといわれているのは、診断が早いほど完治できる可能性があるからである。  しかし、がんの再発は、そうではない。がんの再発は、初回の治療で適切な治療を行ったにもかかわらず、再度、同じ種類のがんが出現することである。この再発は、見落としといえるのか、は実は悩ましい問題を含んでいる。...

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今までにない胸の痛み!大動脈解離の見落とし

急性大動脈解離は、致死率の高い疾患である。急激な、今までにない胸の痛みが背中から腰に移動したら要注意である。医師は重大で致死率の高い疾患から考えていかなくてはならない。「今までにない胸の痛み」で来院した患者には、①心筋梗塞、②大動脈解離、③肺塞栓の3つをまず考える。...

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