Home 9 タグ: 乳腺外科の訴訟判例

乳がんの見落としについて医師の責任を認めた

乳がんの見落としについて医師の責任を認めた東京高裁 昭和58年6月15日 判時1082号56頁 乳腺腫瘤を認めた医師は、まず第一に腫瘤が乳がんでないかどうかを検査するために専門医療機関を受診するように説明・指導すべき注意義務がある、として乳腺エコー(超音波)を行っていた産婦人科医に対して、4か月半の診断遅延について医師の過失を認め、相当程度延命できていたとして慰謝料を認めた。...

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乳房温存を行っていない医療機関の医師に、乳房温存療法の説明責任を認めた

乳房温存を行っていない医療機関の医師に、乳房温存療法の説明責任を認めた 最高裁 平成13年11月27日 判時1769号57頁 平成3年当時、乳腺を専門とする開業医が、当時比較的新しい治療法であった乳房温存療法についての説明を行うことなく、従来の方法である乳房切除術を行った。これに対して判決では、当時の乳房温存療法の欧米での成績、わが国での実施状況、全乳がん手術における割合を考慮し、わが国ではまだ実施報告数が少数で経過観察期間が短かったが、一定の要件の下で、医師に医学水準を超えた説明責任を認めた。...

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