❼医療ミス・医療過誤訴訟で勝訴するには?

患者側が起こす医療過誤訴訟は、勝訴率18.5%程度といわれ、一般的な訴訟と比較しても勝訴することがとても難しい訴訟類型です。
患者側が勝訴することが難しいのは、なぜでしょうか?
まず、患者側が立証すべき「医師の過失」を示す証拠、すなわちカルテや画像(診療情報)を、医師、病院側が保管していて入手する事から始めなければいけない、ということがあります。
他のコラムでお伝えしたとおり、診療情報の開示を受ける方法はありますが、十分な開示を受けることができないまま、訴訟提起し、証拠が不十分で敗訴してしまうケースも一定数あると考えられます。
次に、患者側よりも、被告である医師、病院のほうが、専門家であり、圧倒的に医学的知識、経験が豊かであるということがあります。
裁判官は、法律の専門家であって医学の専門家ではないため、被告である医師、病院が、医学的に不合理なことを言っていても、気づくことができず、被告の主張をそのまま認めてしまうこともあります。
患者側としては、カルテを詳細にくまなく検討し、専門医・協力医の意見を聞いたり、関連する医学文献を調査し、医学的な検討を行ったうえで、被告が最も反論しづらい点(過失)は何か、特定したうえで訴訟を提起する必要があります。
そして、それでもなお被告から反論を受けたときは、裁判官が誤った判断をしないように、医師、病院の反論が不合理であることを、専門家ではない裁判官にわかりやすく伝えてゆく必要があります。
さらに、被告である医師、病院は、当然ですが、外の医師とも関わりが多いため、裁判で必要な意見書を書いてくれる人を見つけることは容易ですが、患者側には意見書を書いてくれる専門医を見つけることがとても難しいということがあります。
このように、医療ミス・医療過誤訴訟で患者側が勝訴することが難しいのは、専門家を相手にした訴訟である以上、当然のことです。
ただ、当事務所を含め、医療過誤を専門に扱う法律事務所では、豊富な医学文献と協力医・専門医とのネットワークを構築し、それぞれの患者様のご依頼に合わせてカルテを詳細に検討して、勝訴判決を目指しています。
勝訴の一例となる可能性がある事案かどうか、まずは、遠慮なく医療専門の法律事務所にお問い合わせ、ご相談をいただければと思います。

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解決事例

代表弁護士・医師 富永 愛

この記事を書いた⼈(プロフィール)

弁護⼠法⼈ 富永愛法律事務所 代表弁護⼠
医師(外科) 富永 愛

医学部卒業後、民間病院で現役外科医として勤務しつつ医療専門に特化した富永愛法律事務所開設。現役医師・弁護士として、開設以来、医療過誤・医療ミスを専門に扱う事務所として、医療に関わる全ての法律問題を迅速に解決することを目指しています。病院・診療所・クリニック・介護施設・薬局・老健施設等、医療に関わる問題は、お気軽にご相談ください。