Home 9 タグ: 産科の訴訟判例

帝王切開術後に肺血栓塞栓症を発症し死亡した事例で、約1億3000万円の損害賠償請求を認めたケース

帝王切開術後に肺血栓塞栓症を発症し死亡した事例で、約1億3000万円の損害賠償請求を認めたケース 宮崎地裁判決 平成30年9月12日 概要  妊婦であるAが子を帝王切開術で出産しましたが、術後に深部静脈血栓症を発症し、その症状が見落とされ、その結果生じた肺血栓塞栓症により死亡した事案です。...

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分娩監視義務に違反して医師の責任が認められたケース

分娩監視義務に違反して医師の責任が認められたケース 福井地裁 平成15年9月24日 判時1850号103頁 出産時の分娩監視義務については、多数の判例の集積がある。従来の判例では、分娩監視装置によって継続的監視が行われていれば、分娩監視を行っていたと判断されることも多かったが、今日では、胎児心拍数異常を認めている以上は、原則として分娩監視装置の継続的装着が必要と判断され、分娩監視に代わるのは、常時胎児心拍を聞き、陣痛発作の状況を観察し続けることだと判断される傾向にあり、分娩監視装置の連続装着が基本になってきている。...

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妊娠中毒症で高血圧、脳出血を起こしたケースについて、脳外科に搬送するべきだったとして医師の責任を認めた

妊娠中毒症で高血圧、脳出血を起こしたケースについて、脳外科に搬送するべきだったとして医師の責任を認めた東京地裁 平成4年5月26日 判タ798号230頁 妊娠末期の重症の妊娠中毒症患者に対して入院させずに経過観察をしていたが、腹痛、頭痛、嘔気、背部痛の訴えがあり、入院、症状が悪化して死亡した結果、死因は高血圧性脳出血であった。このケースでは、高血圧になっていた状況で、適切な措置を取らずに脳出血の症状を見逃し、脳出血を疑って脳神経外科に転院させるべき義務に違反したとして医師に責任を認めた。...

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