Home 9 タグ: 脳神経外科・神経内科の訴訟判例

未破裂動脈瘤に対する治療について医師の責任を認めたケース

未破裂動脈瘤に対する治療について医師の責任を認めたケース 大阪地裁 平成17年7月29日 未破裂脳動脈瘤に対しトラッピング術を実施した結果患者が死亡したところ、合併症発症の確率と動脈瘤の生涯破裂率が同程度であったことから、医師はかかる確率を正確に説明し、保存療法との利害得失の説明義務を負うとした上、本件では医師がかかる説明をせず確率の説明自体にも誤りがあったことから説明義務違反を認め、かつ死亡との因果関係も肯定したケース 同じ未破裂動脈瘤のケースについては、最高裁 平成18年10月27日...

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くも膜下出血の診断の遅れについて医師の責任を認めたケース

くも膜下出血の診断の遅れについて医師の責任を認めたケース福井地裁 平成元年3月10日 判時1347号86頁 突然の激しい頭痛・立ちくらみ・嘔吐などの症状により受診した右内頚動脈後交通動脈分岐部動脈瘤患者に対して、くも膜下出血を疑わず、嘔気のみを胃腸炎と誤診して3週間後に再発作が起きて死亡したケース。くも膜下出血に典型的な症状が出現しているにもかかわらず、早期に専門医に受診するよう促さなかった開業医に責任を認めた。...

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