胃がん見落としについて医師の過失が認められた 広島地裁 平成7年12月5日 判時1589号95頁 胃がんの見落としのケースで問題になるのはスキルス胃癌の事案が非常に多い。スキルス胃癌は、上部内視鏡(胃カメラ)で観察が難しく、上部消化管造影(バリウム検査)でも評価が難しいことも多い。...
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胃がん見落としについて医師の過失が認められた 広島地裁 平成7年12月5日 判時1589号95頁 胃がんの見落としのケースで問題になるのはスキルス胃癌の事案が非常に多い。スキルス胃癌は、上部内視鏡(胃カメラ)で観察が難しく、上部消化管造影(バリウム検査)でも評価が難しいことも多い。...
手術標本の切除断端について病理組織検査に提出せず胃癌が残っていたケースについて、標本を提出しなかった医師に責任を認めた 東京地裁 昭和58年1月24日 判時1082号79頁...
消化器手術後の縫合不全について、経過観察を怠って発見が遅れたとして医師の責任をみとめた岐阜地裁大垣支部 平成2年7月16日 判時1368号114頁...
上部消化管出血に対して緊急内視鏡ができる医療機関に搬送しなかったケースで医師の責任を認めた宮崎地裁 平成4年3月27日 判時1446号135頁 夜中の間に4回の吐血・下血があった患者を入院させ、止血薬・抗潰瘍約などを投与していたがショック死したケースで、簡単な問診によって大した出血ではないと判断した医師に対し、丹念な問診を行っていれば吐血量が相当多量であったことを聞き出し、急激な重篤化の可能性を認識しえた、また、自ら内視鏡による止血ができないのであれば、患者を高次医療機関に搬送しなかったことについて責任を認めた。...
虫垂炎の診断が遅れて死亡したケースについて医師の責任を認めた東京地裁 平成7年3月23日 判時1556号99頁 急性虫垂炎の診断が遅れたために適時に適切な治療が行われず、化膿性腹膜炎を起こしたケースは非常に多い。しかし、急性虫垂炎の診断は、経験豊かな消化器外科医でも難しいことがある。...