Home 9 タグ: Q&A:裁判について

医療過誤訴訟は、どのようなところが難しいのでしょうか?

Q.医療過誤訴訟は、どのようなところが難しいのでしょうか? A. 医学の知識がないと、医療過誤があったかどうかの判断、証拠の収集のための文献検索、意見書作成などができません。また、専門分野になるほど、その分野の専門家のアドバイスが必要になりますので、そのような専門家とのネットワークを持っていないと、訴訟するにあたって専門家を探すところから始めなければならなくなります。...

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請求する損害賠償額はどのように決めるのですか?

Q.請求する損害賠償額はどのように決めるのですか? A.損害額は、患者さんに起こった結果(死亡、麻痺、傷が残った、痛みが残った等の具体的内容)を、交通事故で採用されている損害項目、算定基準に基づいて損害額として計算し、主張・立証していきます。例えば、給与明細書、確定申告書、領収書等を書証として提出して、働けなくなった期間の損失などを計算します。後遺障害については、交通事故の後遺障害別等級表及び労災補償の障害等級認定基準に基づいて計算していきます。...

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訴訟手続の第1回口頭弁論期日とは?

Q.訴訟手続の第1回口頭弁論期日とは? A.訴状が提出され、相手方に届くと、通常、1か月から1か月半後に第1回口頭弁論が開かれます。被告は、第1回口頭弁論までに「答弁書」を提出します。  提出された訴状に対して、病院側から提出された答弁書を確認し(陳述する、といいます)、必要な証拠が提出されたら、その提出の確認も行います。その後、次回期日を決めて双方に必要な課題(書面を提出する、証拠を出す、等の具体的な課題、宿題のようなものです)を出します。...

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訴訟提起から、第1審が終わるまではどのくらいの期間ですか?

Q.訴訟提起から、第1審が終わるまではどのくらいの期間ですか? A.平均的には、医療訴訟第1審の平均審理期間は、30か月程度といわれています。東京地方裁判所の医療集中部では、医療訴訟の平均審理期間は17か月、証拠調べを実施した事件では20か月と短い期間ですが、医療集中部がない裁判所では3年~5年程度かかることもあります。原告、被告の書面提出の速さや、意見書作成にかかる時間などによって期間が変わります。...

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争点整理手続とは?

Q.争点整理手続とは? A.原告・被告が、互いに準備書面という書類を提出し、相手方の主張に対して認否・反論と主張を相互に繰り返して、争点を絞ってゆきます。  医療訴訟では、主張を記載した「準備書面」以外に、「診療経過一覧表」という一覧表も作成しなければなりません。これは、診療の経過がわからなければ争点がわからないため、裁判所に対して流れをわかりやすくする目的で作成されます。また、適宜、必要な医学文献や私的鑑定意見書などの「書証」(書面の証拠)も提出します。...

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医療過誤訴訟での、裁判手続きの流れは?

Q.医療過誤訴訟での、裁判手続きの流れは? A. 訴訟提起 (訴状を裁判所に提出します)     ↓   第1回口頭弁論 期日     ↓   争点整理手続き     ↓   第2回口頭弁論     ↓   第3~4回口頭弁論     ↓   集中証拠調べ(証人尋問)     ↓   第5回口頭弁論     ↓   判決又は和解...

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訴訟提起の時には、どこまでの調査が必要ですか?

Q.訴訟提起の時には、どこまでの調査が必要ですか? A.訴訟提起の時には、裁判所に提出する「訴状」を作成します。そこには、(1)請求の趣旨と(2)請求の原因、を記載します。(1)請求の趣旨は、原告が求める判決の結論部分です(2)請求の原因では、具体的な文献証拠や診療録等を引用しながら、診療経過・過失・結果・因果関係・医学的知見・損害額等を記載していきます。...

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