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産科医療補償制度

原因分析報告書は、児・家族・「国民」から見て、本当にわかりやすく、信頼できる内容?!2023.9.8

「原因分析報告書は、児・家族、国民、法律家等から見ても、分かりやすく、かつ信頼できる内容とする。」 この一文は、産科医療補償制度の原因分析報告書作成にあたっての考え方2022年10月版の、「基本的な考え方」に書いてあります。 産科医療補償制度が始まって10年以上経ちますが、まだ、児、家族、国民がわかりやすいものにはなっていません。 「一般的ではない」では伝わらない真意...

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産科医療補償制度の原因分析報告書「医学的妥当性がない」ってどういうこと?!

産科医療補償制度の補償対象となったお子さん、保護者が受け取ることができる「原因分析報告書」。 この報告書には、なぜ脳性まひとなったのか、ご家族が真実を知るためにとても重要な内容が書かれています。 しかし、誰が読んでもわかる内容の報告書であるべきところ、実際は医学用語が多く、保護者の方々には理解しにくく、読み方を聞ける先もないのが現状です。 お手元にある原因分析報告書について、どう解釈すればよいのかわからずにいるご家族へ、必要な情報を届けることができればと思っています。 産科医療補償制度とは...

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「産科医療補償制度」対象外の子どもの救済策になるか?!自民党の『1200万円案』

2023年6月、自民党は産科医療補償制度でこれまでに個別審査を受けて補償対象外とされたお子さん達に、「特別給付金1,200万円を支給する案」をまとめました。 産科医療補償制度とは、出産時に何らかの事故で重い脳性麻痺になった子どもを対象に補償金3,000万円を支給する日本医療機能評価機構が運営する制度です。 もともと産科医療補償制度は発足当時から黒字運営で、運営金が余っていたのに支払われていないケースが多いのは問題だと指摘されてきました。...

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まだあるのか!子宮収縮薬の間違った使い方!

2009年に始まった産科医療補償制度では、2011年以降、脳性麻痺になったケースについて原因分析報告書を検討・分析して、毎年1回、テーマを決めて再発防止に関する報告書を発行しています。 今年は、第13回目の報告書となりました。 第13回のテーマは「子宮収縮薬について」 2023年 3月27日付の産科医療補償制度再発防止委員会が出した「再発防止に関する報告書」のテーマは、「子宮収縮薬について」 。...

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産婦人科の分娩時の医療ミスで脳性麻痺が残ったことにつき約1億5700万円で示談解決(産科医療保障制度の支払金1800万円を充当)

医療過誤・医療ミス・問題解決事例 医療ミスの事案 近畿地方の総合病院で出産。陣痛が弱いためオキシトシン(陣痛促進剤)を投与されました。オキシトシンは、子宮収縮を促進する薬剤。分娩誘発,微弱陣痛等の場合に使用されます。投与方法や投与中の管理が重要な薬剤です。使い方を誤ると、陣痛が強くなりすぎる(過強陣痛)や子宮破裂になることもあり、赤ちゃんに悪影響を与えることもあります。...

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出産直後に新生児ヘルペスの発疹があったが必要な検査を実施せず脳炎発症し後遺症が残ったことについて示談解決(産科医療補償制度既払い金額を控除し約9000万円)に至ったケース

医療過誤・医療ミス・問題解決事例 産科医療補償制度は出産後の感染症(新生児ヘルペス等)も対象となること 分娩中のトラブルによってお子さんが脳性麻痺などの後遺症を負うことになると一定の要件を満たせば産科医療保障制度によって救済される仕組みがあります。補償の対象となるのは、分娩時のトラブルだけではなく分娩による母子感染の新生児ヘルペスを発症してしまったケースも対象になります。...

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産科医療補償制度の申請から弁護士が関わることで産科医療補償制度よりも増額した示談解決(8000万円以上)が可能となったケース

医療過誤・医療ミス・問題解決事例 産科医療補償制度を活用することの重要性 分娩時や分娩後のトラブルによってお子さんが脳性麻痺になった場合、医療機関に産科医療補償制度とは別に損害賠償請求を求めることができることもあります。そこで、産科医療補償制度の申請の際に弁護士に相談するメリットと、原因分析報告書の活用方法について、是非、詳しく知ってもらいたいため詳しく説明します。 産科医療補償制度とは...

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陣痛促進剤の不適切な使用とクリステレル胎児圧出法をガイドラインに反して20回以上行ったケースで、産婦人科クリニックの損害賠償責任約8000万円(産科医療補償制度から既払い金額約1000万円)があった事案

医療過誤・医療ミス・問題解決事例 事案の概要 初産婦で38週の出産時のトラブルです。近畿地方の産婦人科病院で陣痛促進剤の不適切な使用と20回以上のクリステレル胎児圧出法が原因で脳性麻痺になったケースです。 産科医療補償制度とは 産科医療補償制度については、『産科(産科医療補償制度の原因分析報告書の読み方)』のページも参照してください。...

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分娩時に必要な帝王切開を実施せず脳性麻痺が残ってしまったことについて1億3000万円の和解が成立した事例

医療過誤・医療ミス・問題解決事例 医療過誤の事案概要 中国地方の私立総合病院で初産婦さんが出産されたときのトラブルです。分娩の際に、胎児心拍数陣痛図(CTG)から胎児が低酸素(息苦しい状態)を示す波形が継続していたにもかかわらず放置され医師の帝王切開が遅れたことで娩出されたお子さんに脳性麻痺の後遺症が残ってしまった事案です。 法律相談までの経緯 別の弁護士が担当した第一審(地方裁判所)では一部しか認められない判決だったため、新しく着任した弁護士と共に当事務所にご相談がありました。 相談後の弁護士の対応...

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陣痛促進薬オキシトシンの投与方法の誤りと基準を超えるクリステレル胎児圧出法が行われたことで脳性麻痺が残ってしまったケースについて、8600万円の和解が成立した事例

医療過誤・医療ミス・問題解決事例 医療過誤の事案概要 近畿地方の産婦人科クリニックで初産婦さんが出産されたときのトラブルです。微弱陣痛に対して陣痛促進剤オキシトシンを使用して分娩の促進をしたところ、胎児心拍数陣痛図(CTG)モニター上に、胎児仮死を示す波形レベル3以上の状態が見られたにもかかわらず、陣痛促進剤を減量・中止せず、過強陣痛となった結果、娩出されたお子さんに脳性麻痺の後遺症が残ってしまいました。 法律相談までの経緯...

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❸医療ミス・医療過誤、薬の副作⽤の相談窓⼝

❸医療ミス・医療過誤、薬の副作⽤の相談窓⼝ 医療ミス・医療過誤に遭った被害者が相談する公的な窓口は、残念ながら現在のところありません。一部の病院や診療所によっては、「患者相談窓口」を設けていることもありますが、カルテなどの検討内容や院内調査は病院主導で行われてしまうことも多く、あくまで病院側の対応であり、被害者の疑問点に全て答えられているとはいえません。誠意のない対応をされて落ち込まれる方も少なくありません。...

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