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肝臓がん術中死2件、患者の命を顧みる良心が誰にもなかったのか(岐阜・東海中央病院 共同通信社 2023年01月13日)

岐阜県各務原市の東海中央病院で、同じ男性外科医による肝臓がんの手術中に患者が死亡し、病院側が医療事故として扱わなかった事案2件あり、県が再検討を求める指導をしていたことが12日、分かったとの記事が公開されました。 Webニュースでの情報の限りでわかることは、亡くなったのは2016年2月に肝細胞がんで手術を受けた60代患者と、昨年2月に肝臓がんで肝部分切除の手術を受けた70代患者が、いずれも手術時に大量出血で亡くなったということ。そして、病院は院内の検討会などで治療内容を検証し、医療事故には該当しないと判断していたこと。...

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岐阜県、東海中央病院に行政指導 患者死亡の手術2件、医療事故かの判断手続きで再検討求める(岐阜新聞WEB 2023年1月12日)について

肝臓がん患者の肝臓一部切除において、大量出血による死亡が同じ外科医で2例あったとの報道がありました。ショッキングな内容ですし、外科医にとっては「大量出血による死亡」は一番起こしてはいけない事態です。...

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腰が異常に痛いのは?!

腰が異常に痛いのは、腸腰筋膿瘍ではないか?! 整形外科に関わる医療相談は、たくさんあります。特に相談で多いのが「治るといわれたのに悪化した」というものです。その中でも最近多くみられるのが、手術は無事に終わったが、その後の感染を見落とされた、というものです。典型的なケースは、手術後、1-2週間で痛みが改善するといわれていたのに、その後痛みがどんどんひどくなり、そのうち足を上げようと思うと痛みが走る、医師に訴えても、リハビリが足りない、と言って取り合ってもらえない、というもの。...

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手術直後の急変は、医療過誤なのか?そのポイントと弁護士選び

「予定通りの手術で、2週間後には元気に帰れますよ。」そう説明されたから手術を受けたのに、実際は帰らぬ人になってしまった、という相談はたくさんあります。手術前の説明には、合併症などの説明が乏しく、当然良くなるものだと思っていた家族にとっては、晴天の霹靂です。手術中の問題点は家族には分かりにくく、「何が起こったのか知りたい」と思うのは当然です。  実際に手術後の急変があったとして相談に来られた場合、カルテなどの情報がなくても、以下のような流れで判断することができます。...

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がんの見落としか?

がんの見落としに関する相談は非常に多いです。医療が進んだ今でもがんは死に直結する病気ですので、なぜ早く見つけてくれなかったのか?と問題になるのは当然です。 法律的には、がんの診断と治療に関して、初期段階なのか、進行段階なのか、再発なのか等によって問題点が変わってきます。   がんの初期の問題点は?...

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麻酔中の事故に本人の責任は無い

麻酔中の事故はなくなりません。麻酔は、生きている人を死ぬ寸前の意識がない、痛みも感じない状態まで落として、手術が終われば再度生き返らせる作業です。そのため、麻酔中の事故は、死につながることが多いです。本人は、手術台の上に寝かされて眠くなるとその後は何をされても分かりません。本人の肩を叩いて呼び掛けます。「●●さん!」と呼びかけても反応がなくなれば、直ちに本人にかけられていた大きなバスタオルははがされ、下着を取られて、尿道カテーテルを入れられます。同時に、たっぷり酸素を吸わされて、のどの奥に管を入れられます。これらの流れが、麻酔導入です...

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無痛分娩で母が死亡するのはなぜか?!

分娩は痛いもの、と思っている世代からすると、無痛分娩の広がりは驚きです。「痛い思いをしてあなたを生んだ」と子供に言わなくなっているのかもしれません。出産に伴って、陣痛の辛い思いや、分娩時の局所の痛みを軽減する目的で開発されてきたのが無痛分娩です。 欧米では日本以上に当たり前のものになっているので、今後さらに広がる予感がしますが、一方、無痛分娩で幸せなはずの分娩中に妊婦や子供が亡くなる事故が出てきています。...

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あやまる病院と、あやまらない病院

手術の前に説明を受けていたことと異なる結果になったときに、患者本人や家族は医療機関に不信感を抱きます。言っていたことと違う、何かあったに違いない、と。その際、心ある病院では、患者さんや家族に対してどのような経過で予想外の経過になったのかを説明します。 そこで良くあるのが「このような結果になってしまって申し訳ないと思っています。」という謝罪の言葉です。多くの患者さんや家族は、病院側がミスを認めて謝ったのだ、と理解します。...

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入院中に目が見えなくなってきた

重症な病気や手術等でカテーテルという管を身体に入れることがよくあります。中心静脈カテーテルといわれるもので、大きな血管の近くまで管の先端を入れるので、通常の点滴では使えないような濃い点滴を使うこともできるものです。このカテーテル、医療現場にとっては不可欠なものになっていますが、人工物を体内に入れるため、カテーテル感染といわれる感染源になってしまうこともあります。カテーテルの管に病原菌が住み着くと、高熱が出る全身感染症になることがあります。感染源になるのは、細菌やウイルス、真菌等様々です。その中で特に、カテーテルを入れていない通常状態で...

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良性なのに手術をされたら

 がんの診断は年々早く正確にできるようになってきました。胃カメラ、大腸ファイバー、CT、エコーなど色々な検査で早期にがんを切除し、完治している患者さんはたくさんいます。一方で、画像診断がどんなに進んでも、まだ手術前には診断が難しい臓器もあります。例えば肺がんは、CTで影が映ってもがんと断定できないため、生検目的を兼ねて切除手術を行う必要があるケースもあります。肝臓がん、胆管癌、膵臓癌等も術前の生検が難しい臓器であるために術前診断が困難で、がんであることを前提に手術をすることがあります。...

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